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先日、「日本語教師の時給は実質300円」というようなネットニュースを見ました。
(参照:https://www.bengo4.com/c_5/n_10702/

日本語教師の待遇はあまり良くない、日本語教師はブラックと言う話を聞いたことがある人も多いかもしれません。

また、日本語教師に限らず塾や英会話の講師、小学校や中学校の先生など「先生」と呼ばれる職業はブラックと言われることが多いですよね。

私が実際に日本語教師として働いた経験から、私の知っている範囲で日本語教師のリアルな実態についてお話します。

これから日本語教師になろうと考えている方は参考にしてみてください。

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日本語教師の時給は実質300円!?

まず、上で紹介した記事の一部抜粋です。

会見した非常勤教員らによれば、同校の非常勤教員には授業1コマあたりの給与が支払われているが、

採点や学生の面接、授業準備にも時間は割かれる。授業準備に6時間以上かかる場合もあり、給料に反映されない労働時間を含めると「時給300円くらい」だと言う。

7時間半に及ぶ遠足の引率は手当として3000円だけが支払われ、本給は支払われなかった。「学校側は『楽しいからいいじゃないか』と仕事と見なしませんでした」

これは、日本語学校で働く非常勤の日本語教師による訴えです。

学校により様々ではあると思いますが、私の日本語教師としての経験の中でのお話をいたします。
(私は日本語学校で非常勤、常勤どちらの経験もありますが、非常勤の経験はとても短いです。)

日本語教師の業務と給料

日本語教師には大きくわけて2つの働き方があります。

日本語教師の働き方
    • 非常勤
    • 常勤

非常勤として働くか、常勤として働くかで業務内容や量、給料の計算方法も変わってきます。

非常勤の場合

非常勤の場合、給料は「¥〇〇 / 1コマ」のように受け持つ授業のコマに対して支払われるケースがほとんどだと思います。

しかし、これには受け持つ授業の準備や受け持つ授業で行ったテストの採点、次の先生への引き継ぎ、日誌の記入など、その授業に関わる様々な業務が含まれています。

なので、実質的な時給は人それぞれになります。授業以外の業務にかかる時間が多ければ、実質的な時給は低くなりますし、授業以外の業務にかかる時間が少なければ実質的な時給は相対的に高くなります。ですが、どちらにしても「¥〇〇 / 1コマ」を時給換算するよりは低くなります。

授業時間外の業務で一番時時間がかかるのが授業準備だと思います。

授業準備にどのくらい時間がかかるかは、人によりますが、特に最初の頃は授業時間とほぼ同じかそれ以上に時間がかかることも稀ではありません。

常勤の場合

常勤の場合、正社員という形なので給料は普通の会社員と同じく「¥〇〇 / 月」という形です。

常勤の業務は、非常勤と同じく担当の授業とその授業に関わる様々な業務以外に、学生の管理に関する業務やカリキュラム作成、出席や成績の管理などのクラス運営業務、行事運営、教材選定・作成、進路指導、会社の業務としての事務作業。。。などなど

その他にも、学生の生活指導や突発的なトラブルなどの対応もしなければなりません。

もちろん正社員ですから、残業代は出るのですが、私の経験では時間外労働の7割以上はサービス残業でした。

残業の部分に関しては、本当に学校(会社)によると思います。

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日本語学校ってブラックなの?

「日本語学校がブラックなのか」という疑問に対しては、学校によるというのが答えだと思います。

学校によるといってしまうと身も蓋もありませんが、非常勤の授業時間外の業務も考慮して給料を提示してくれる学校もありますし、常勤に対して残業代がしっかり支払われる学校もあります。しかし、その逆もあります。

ただ、非常勤、常勤どちらにしてもブラックよりの学校が多いというのは事実だと思います。

これは、日本語学校のビジネスモデルが大きな理由だと思います。

日本語学校の収入(売上)のほとんどが学生からの授業料です。これは「学生数×授業料」ですから、その期の入学者数が確定した時点で日本語学校の収入(売上)は決まってしまいます。そこから大きく変動することはありません。

一般的な会社と違い、残業して業務を頑張れば売上が増えるというわけではないのです。

なので最終的に学校に残るお金(純利益)を増やそうとすると、どうしても支出の部分を抑えるしかありません。結果、人件費も削られがちになります。

非常勤の日本語教師はフリーランス

ここまで読んで「日本語教師はブラック」と思う人も多いと思います。

しかし、私は日本語教師に対する報酬について考え方を変える必要があると思います。

特に非常勤として働く場合、基本的に日本語教師の仕事で完全に時間が拘束されるというのは授業の時間だけです。

その他の業務は、各個人の能力によってどのくらい時間がかかるか変わってきます。

ですから、非常勤の日本語教師の報酬は時間に対して支払われるのではなく、その仕事自体に対して支払われると考えたほうがいいと思います。

例えば、フリーランスとして文書翻訳の仕事をする場合、その報酬が10000円だったとします。

その翻訳に1時間かかろうが、10時間かかろうが、20時間かかろうが、その仕事に支払われる報酬は10000円です。

また、非常勤の「¥〇〇 / 1コマ」についても経験や能力によって単価が違う場合が多いです。そういう部分でも非常勤の日本語教師はフリーランスに近いと思います。

ですから、非常勤の日本語教師として働く場合は、その仕事(タスク)と報酬の妥当性を十分に検討する必要があると思います。

最後に

私の経験と経験にもとづく考えを皆様に共有させていただきました。

これから日本語教師になろうと思いいている方は参考にしてみてください。

 ここに書いたことは完全に私が実際に経験したり見たりして感じたことですが、すべての日本語学校がこうであるわけではありません。もしかしたら、私が経験したことのほうが例外的で特別なケースということもありえます。
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